貼るカイロによる低温やけどにご注意下さい
貼るカイロを下着に貼ってそのまま寝ると低温やけどをする危険性があります。
特に、高齢者は皮膚が薄くなっている為、注意が必要です。
元気に100才を目指すアラフィフままのふよです。
良かれと思ってしたことが悪い結果を招いてしまいました。
皆さんにも注意していただきたいと思いますのでお知らせします。
- 貼るカイロによる低温やけどにご注意下さい
- 【私と母のしてしまった禁止事項】
- 手足が冷たい寒い夜に悲劇は起きた
- 村の唯一の医療機関を受診
- 一般的な低温やけどの治療法
- 高齢者は気長に治療しましょう
- 身の回りにある危険!
- まとめ
いよいよ冬らしく朝晩の寒さに、季節の変わり目を感じ始めたころです。
高齢の母に寒いときに便利だろうと思い、貼るカイロをプレゼントしました。
「あったかーい。こんなにいいものがあったんだね~。」
母に喜んでもらえて、うれしくなった私です。
ところが、母が低温やけどをしまいました。
低温やけどは治療に時間がかかります。
母にかわいそうなことをしてしまいました。
貼るカイロによる低温やけどにご注意下さい
貼るカイロの外袋にある説明によると…
使用上の注意
!危険・低温やけどに注意
低温やけどは、体温より高い温度の発熱体を長時間あてていると紅斑、水疱等を起こすやけどの事です。なお、自覚症状をともなわないで低温やけどになる場合もありますのでご注意ください。
■低温やけどをふせぐために
✖肌に直接あてない
✖就寝時の使用不可
✖帯やベルトで押しつけない
✖他の暖房器具との併用不可
- 肌に直接あてないで下さい。
- 就寝時に使用しますと、表示の最高温度をこえる場合があります。また、お子様や体の不自由な方が使用する場合は、周囲の方がご注意ください。
- 肌の弱い方は、1時間に1回程度肌の状態を確認してください。
- 就寝するときには使用しないでください。
- 帯やベルトで押しつけて使用しないでください。
- 熱すぎると感じたときは、すぐ使用を中止してください。
- こたつ等、他の暖房器具と併用しないでください。
- 下着等、特に薄い衣類の上から使用する場合はご注意ください。
〇糖尿病など糖尿病など温感および血行に障害をお持ちの方、肌の弱い方はご注意ください。
〇肌に赤み、かゆみ、痛みなどやけどの症状がおきたときはすぐに使用を中止し、医師にご相談ください。
〇毛足の長い衣類や高級な衣類などは、粘着剤で傷めることがありますので、貼らないでください。
〇外用ですから口に入れないでください。
上記のように何回も繰り返して、注意がされています。
気軽に手渡したものの、注意書きを後から読むことの愚かさに反省です。
【私と母のしてしまった禁止事項】
- 就寝時に使用した事
- 薄い肌着の上に貼った事
- 体の不自由な人の使用時には周りの人が注意するができていなかった事
- 肌の弱い人(高齢者は皮膚が薄くなってるということです)に該当し、一時間に1回程度肌の状態を見るをしていなかった事
- すぐに医師に診てもらわなかった事
➡やってはいけないと注意されている事をしてしまった
➡注意するべきことに注意をしていなかった
➡やけどをしてしまった場合の対処がすぐできなかった
今回のようなことを繰り返さないように今後は十分注意していきたいと思います。
手足が冷たい寒い夜に悲劇は起きた
ある小春日和を感じるポカポカした午後、
デイサービスに行っているの母から電話がきた。
母 「あのね、明日は仕事?忙しい?」
母 「お母さんね、医者に連れてってもらいたい。」
どうしたんだろ?何したんだろ?
「内緒にしとこうと思ってたんだけど、
やけどしちゃって、
デイサービス行ったら医者に行くように言われたよ。」
私 「大丈夫よ、明日は仕事ないから行こうね。」
朝晩の冷え込みがきつくなってきて、
足元が冷えて寝る時にはなんだか中々寝付けない事がありますよね。
そんな夜が続き、
実母はパッと閃いて
カイロをパジャマの下に履いてるタイツに貼って寝たそうです。
あったかくて気持ち良く休めたそうなんですが、朝目覚めた時には悲劇になっていました。
なんとカイロを貼ってあった部分がやけどしてました(泣)
村の唯一の医療機関を受診
子供からお年寄りまで何代もがかかりつけ医としているお医者さんに診てもらいます。
私も小学生の息子も子供の頃からかかりつけ、母も祖母もかかりつけた何代も続くお医者さんです。
現在の大先生は、私は子供の頃から知ってるからなんとも思わないけど、無愛想で口が悪いのです。
知らない人には優しいかもしれないけどね。
「あぁ、低温やけどだな。」
「カイロは貼ったまま寝たらダメなんだよ。」
「すぐは治らんぞ。」
ですよね〜。
一般的な低温やけどの治療法
やけど(熱傷)深いやけどの治療はどうするの?手術は必要なの?
深いⅡ度のやけどの場合にはキズの中に上皮化の基となる細胞が少なくなってしまい、外用剤や創傷被覆材の治療のみでは治癒に時間がかかり、後遺症を残す可能性が高くなります。
またⅢ度熱傷となってしまった皮膚は血流が無くなり、皮膚が死んでしまった状態(壊死)になっています。
壊死した皮膚をそのまま残しておくと細菌の感染源となる恐れがあるので、基本的には切除します。
これをデブリードマンといいます。デブリードマンした部分は皮膚が無くなった状態になります。範囲が狭ければ周りの皮膚からの上皮化での治癒が期待できますが、広範囲の場合には治るのに時間がかかるうえに、治癒後の後遺症の可能性が高くなります。
このような場合には身体の他の部分から皮膚を移植する手術(植皮術)が必要となります。植皮術が必要となると基本的には入院治療が必要となります。植皮術には様々な方法がありますが、やけどの範囲と,部位により適切な方法を選択します。
引用元:日本創傷外科学会
高齢者は気長に治療しましょう
かかりつけ医からの説明にもありましたが、低温やけどで皮膚が壊死してしまうレベルの症状がある場合には、若い人・普通の人(健常者)であれば手術による治療が進められます。
母の場合、高齢であることが全身麻酔の使用をすすめられません。
よって、壊死部分を手術なしで取り除き皮膚が再生するのを待つことになりました。
治療経過
治療は1日おきにお医者さんに消毒してもらいます。
自分ではガーゼをめくらないようにします。
母の場合、一部皮膚が壊死しています。
壊死した部分は除去しなければいけません。
まずは壊死した部分の落ち着くのを待ちました。
数日後
いい感じで傷が固まってきたのでお湯につけて
固まった傷の部分を柔らかくして除去の処置をすることになっています。
この処置の日は私は都合が悪かったので兄が医院へ連れて行ってくれました。
なので、母からの報告をまとめると…
バケツみたいなタライみたいな入れ物にお湯を張ってくれて、
足湯の感じで患部を柔らかくしてくれたそうです。
その後の処置は、
ベッドで横になっていたので母自身の目では見ていないそうですが…
先生が処置をする為に患部を何かの道具で触ると
母「痛〜い!」
…なにやらしている様子。
先生「ふん、ふん、…ハサミ。」
バチン。
終了。
治療後の母の説明
母「先生がね、なんかひどい事したんだよ。すごい痛かったんだよ…。」
私「かわいそうだけど、治す為にしてくれた事だからね。頑張ろうね。」
そして次の診察
私が同行。
母がベッドに横になり、患部を覆っていたガーゼを外すと…
私「あれ?黒いところついてるじゃない。ハサミでバチンって切り取ったかと思ってたのに…。」
先生「あのな〜、本当はお湯で柔らかくしといて取る予定だったけど、あんまり痛がるから薬で柔らかくして段々にとるわ。」
私「なるほど」
先生「時間はかかるけど、しょうがないぞ。」
私「はーい、よろしくお願いします。」
さらに次の診察
患部を覆っていたガーゼを外すと
黒く壊死した部分がとろけてきています。
先生「おお、柔らかくなってきてるぞ。」
私「本当だね〜。段々綺麗になっていくんだね〜。」
壊死部分の除去
壊死部分を柔らかくするためのクリームをしばらく使い、除去できる段階になりました。
除去には部分麻酔を使用して処置し、壊死部分がえぐり取られた形となっています。
この後は、皮膚の再生を黴菌が入らないように消毒しながら日にち薬です。
治療は続く
治療は本当に長ーくかかります。
週3日のペースでお医者さんに消毒してもらっています。
高齢のため手術できませんでしたが、徐々に皮膚の再生も進んでいます。
春、温かくなるころには良くなれるといいです。
身の回りにある危険!
子育て同様、高齢者の生活する身の回りにも危険があります。
便利に使えるものや道具にも、危険はあります。
住み慣れた家の中にも、危険はあります。
知ってるつもりでも、使い方や取扱説明書をよく読んだほうがよさそうですね。
家の中でもつまづいたりしやすい場所の確認もしておきたいです。
まとめ
- 貼るカイロの使い方には十分注意して低温やけどをしないようにしましょう。
- 高齢者は皮膚が薄くなっているので特に注意が必要です。
- 回路だけではなく身の回りの危険個所もチェックしてみましょう。
事故やけがを防いで安全で元気に暮らせるようにしたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ふよ